ブランドオーナーの松岡達也です。
備忘録も兼ねてかつて訪ねた場所について書いてみようと思う。
栄華極める平家を倒すべく立ち上がり、幾多の困難を潜り抜け鎌倉幕府を創った源頼朝、自らの決意で人生を拓いた挑戦者である。
伊豆の蛭ヶ小島に流されて約20年、頼朝はついに平家討伐の決意を固めます。
挙兵前日、神仏への崇敬の念篤い頼朝が命がけの大志を胸に参拝した神社が今も残っています。
守山八幡宮http://www.shizuoka-jinjacho.or.jp/shokai/jinja.php?id=4402097
ここは現在、ふだんは決して人の多い神社ではありません。
というより、人を見かける事がない静かな神社となっています。
頼朝が挙兵前日に参拝したという歴史的な場所。
鳥居をくぐり階段を昇ると
この裏には更に上にいく非常に急な階段があります。
階段の上に建物が見えます。
とにかく急な階段。階段の石には苔があり滑りそうになります。手すりがないと怖いぐらいです。
上りきると
広いスペースがあり真ん中に本殿があります。
全く人がいません。
また、現代の生活音もまるでなく、鳥の声や風の音だけが巨木に囲まれた空間に神々しく響き、世の中に自分しかいないような錯覚を覚えます。
天狗が住む京都山奥の神社にいるかのようなピリッとした荘厳な雰囲気があたりを包みます。
挙兵前日の緊張感ある源頼朝が近くにいるかのようです。
静かに手を合わせ風に耳を傾け、そして戻ります。
急な階段の下に見える拝殿を見ながら降りる頼朝の心境は如何に。
失敗し囚われれば今度こそ命を取られる事、確実。それでも決意を固め階段を降りる。
自らを信じ、天命があると信じて戦いに出る。
この祈りから始まったスタートが、徳川まで続く武家政権の創始者として歴史に名を残す事になるとは誰も思わなかっただろう。
自ら決意し、先の見えない戦いに躊躇する事なく果断に挑むことによって運命を切り開いたのだ。
守山八幡宮、是非一度訪ねてみて欲しいと思う。間違いなく、今まさに大勝負をかけんとする源頼朝を感じる事ができるだろう。