ブランドオーナーの松岡達也です。
子どもの頃に親から受けた教育はいくつになっても残るものだと思う。
先のブログ更新で夏川りみさんの事について触れ、行動した結果がチャンスを掴んだと言う意味の事を記載させていただいた。
子どもの頃、父親とよく出かけた。
父は特に子煩悩というわけでないので、実際は母親と出かけた事が多かったのだろう。しかし、記憶としては、父と2人で出かけた事がよく残っている。
なぜ、父との印象が強いのか?といえば、たぶん印象に残る話をしていたからだと思う。
その一つは人生におけるチャンスについてだ。
2人で出かけているとよく 『人には一生に3回は、大きなチャンスがやって来る。それは、どんなに恵まれていない人にも平等であり、チャンスの来ない人はいない。また、必ず3回はチャンスがやってくる。
しかし、大抵の人は自分にチャンスが来た事に気がつかず、見過ごし、後から気がつき、掴み損ねたチャンスの大きさに後悔する。
だから、お前もこの事をよく覚えておけ。きっと、必ず、間違いなく、人生を左右するような大きなチャンスがお前にも3回は来るはずだ。
日頃から、そういう時が必ず来るものだと理解し、キチンと見極めて、その時だと思ったら後悔する事がないようにしっかりと掴め』と言っていた。
歩いている時、駅で電車を待つ時、遊園地で乗り物を待つ時、外食をしている時等々、なぜか記憶にあるのは父と2人でいる時であり、母がいる時に言われた記憶はないのだが、ろくろく教科書も読めない就学前やそんな事を言われてもまるでわからないであろう小学生の頃の自分に、なぜそんな事を繰り返し、繰り返し言い続けたのかその背景と真意はわからない。
しかし、あまりに繰り返し、繰り返し言われたので、いつの日か『そういうものだ』と信じるようになっていた。
アメリカの大統領だったJ・F・ケネディーの父親、ケネディー王朝と言われた華麗なる一族の創始者と言えるジョセフ・P・ケネディーはある種の成り上がりともいえるやり手である。
随分と前、そのジョセフ・ケネディーの生涯を描いた本を読んだ事がある。
そこに出てきたJ・P・ケネディーの述懐は『ここまでこれたのは何度かの大勝負の時にサイコロの目が思うように出たからである。もし、その幾度かの勝負どきに違う目が出ていたら自分は転落していただろう』であった。
私がその部分を読んだ時、幼い頃、父に言われた『3回のチャンス』の話を思い出した。
今までの自分を振り返った時、果たして自分がチャンスを掴んできたか?、についてはよくわからない。
また、今までにチャンスが来ていたかどうかもわからない。
しかし、幼い頃、父親から繰り返し、繰り返し言われ続けた事を意識して行動した結果として今に至っているのは確かである。