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信長公記(現代語訳)

2019年10月26日 | admin

ブランドオーナーの松岡達也です。

 

日本で育ち、日本の義務教育を受けた人で織田信長を知らない人はいないだろう。

 

信長の存命当時の姿を記した一級の資料として知られるのが信長公記である。

 

現代語訳を何度か読んだ事があるが、現代語訳とはいえども一定の素養がないと中々読み切るのが難しいという印象だったが、この度非常にわかりやすい現代語訳を見つけた

株式会社KADOKAWAから出た、太田牛一著 中川太古訳の信長公記。

 

訳者である中川太古氏は、訳にあたって『原文を単純に、正確に現代語に置き換えても文意が通じない事が多い』とし『必要な語句を補い、主語を明確にし、人名の通称を実名に変える等』の作業を行ったとの事で、非常に読みやすいものとなっている。

 

織田信長と言えば『泣かぬなら、殺してしまえ、ホトトギス』の歌で知られるように、短気で、剛毅、強引という印象だが、信長公記に書かれている信長はその一辺倒ではない。

 

気長に待ち、赦し、道理を持って説得し、様々な分野にも細かく配慮している姿も描かれ、今まで知られている織田信長像とは少し印象が違う。

 

よくよく考えれば、天下を取る一歩手前までいくぐらいだから、強気一辺倒の単純な性格だけであるはずはなく、性格的には様々な要素を持ち、パート、パートで、相手によって見せる仮面を変えていたのだろう。

 

比叡山焼き打ちに至るまでの経過も記されており、浅井・朝倉に加担する延暦寺の僧衆を呼び寄せ『信長に味方すれば、信長領国内にある延暦寺領を元どおりに返還する』と誓い、更には『出家の道理で一方に味方ができないなら、妨害しないでもらいたい』と要請、そして『もし、どちらでもない対応をするなら焼き払う』と事前に言明したという。

 

ただ怒りにかられていきなり焼き打ちにするのでなく、味方になる事を要請し、更には、味方できないなら、妨害しないで欲しい、とまで妥協する姿は短気、強気一辺倒な性格と人口に膾炙される信長像とは少し違うものだ。

 

その他日常や戦いの中、等での織田信長の対応の仕方などが記されており中々読み応えがある。

 

織田信長と言えば、GAME『信長の野望』シリーズがバカ売れするぐらい興味を持つ人が多い。歴史的資料から見える意外な信長像を確認してみるのも面白いと思う。

 

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