6時30分。
ブランドオーナーの松岡達也です。
1度目のトレーニング終了。
寒さ厳しき日だからこそ南で過ごした頃のsunsetが懐かしく。
このまま時間が止まるかのような感覚を覚えた夕刻だったのを記憶してます。
話は変わりますが、織田信長の最期の言葉として知られるものに『是非に及ばず』があります。
本能寺に宿泊する信長、深夜なにやらと騒がしく、付き人に『何ごとぞ?』と尋ねた。付き人はそこで『謀反である』と答える。
それに対して信長『誰が?』と再度問うと付き人『明智のものぞ』と答える。
聞いた信長『是非に及ばず』とのみ答え、自ら武器を持ち戦いにつき、最期は業火迫る部屋に自ら入り腹を切ったとされる。
信長は明智光秀の謀反と聞き、明智の能力からして自らが生き残る可能性がないことを瞬時に悟り『是非に及ばず』(いいも悪いもない)としたのだ。
是(YES)でも非(NO)もなく、自分が好む、好まざるにかかわらず出来事を受け入れるしかないとの意志の表明。
自らの人生の終焉ですら執着なく客観的に見る事のできる感情に溺れないこの資質があったからこそ、織田信長は戦国の英雄として乱世統一の基礎づくりをした偉大な人物として後世に名を残す事ができたのだろう。
付け加えるなら、この場面における信長の凄みは明智光秀に屍を晒さず完璧に姿を消した事、すなわち生死不明の状態としてこの世を去った事だ。
これによって謀反を起こした明智光秀は『あの信長様が生き延びてどこかで復讐に戻ってくるかもしれない』と恐怖のどん底に落とされたはずだ。
自らの決意で未来は自由に決められる。それはその通り。
しかし、いつも書くように、結果を左右するのは自らの努力や意志とは別の運的なもの、それも本当にごく僅かなその要素の働きで決まる事がある。
矛盾しているようだが、矛盾ではない。なぜなら、意志を持って全力で努力していれば、目先の結果が思う通りにならなくても、最終的には事態が好転するからだ。
飛行機に乗り遅れたがために、理想とする伴侶と出会う事になったとか、試験に落ち、涙ながらに進路を変えたら、その道で大成功したとか、大失敗と思われた事象の解釈が最終的に変わってくる。
世の中には受験結果のように、自分が受け入れたくなくても受け入れるしかない事がある。
そしてその時は、全て飲み込み、結果を受け止め、引き受け、そして前に進む。
その事によって、起きた事象の解釈を変える事ができる。
大失敗と思えた事が、その躓きがあったからこそ今成功できた、と変化させる事ができる。
世の中は常に変化する。
起きた出来事は変えられないが、その最終結果は自らの受け止め方と行動によっていくらでも変える事ができる。
自らを信じ、自らの未来を信じ、自ら決意して行動する人物こそが最終的な成功を掴むのだ。
未来は自分で決められる。